2011年7月25日月曜日

Diana Ross and Supremes / Love Child 今日の朝イチ音楽


1968年に発表されたこの曲は、日本でもヒットしてラジオの音楽番組で良く聴いていた。当時は、ベトナム戦争に対する反戦運動や学生運動、公民権運動が盛り上がっていた頃で、ヒットチャート上位曲にもメッセージ性のある曲が入っていた。ラジオ番組のパーソナリティのコメントや『ミュージックライフ』の記事ですら、曲の背景として当時の社会情勢を語り、アメリカに於ける人種差別や、反戦志向の強いヒッピー文化について語っていた。Diana Ross and Supremesみたいな、アメリカのトップアイドルだってメッセージソングを歌うんだ!と深く感動していた事を思い出す。

小学生時代、バイオリン小僧だった僕は、ラジオで多様な大衆音楽に触れてからクラシックとは違う、ギター一本で歌うフォークや、ジャンプするようなリズムとシャウトが快感なソウルやロック、そしてジャズとなんでも聴き始めた。そして、
アメリカで「ウッドストック」が開催されたことを知る。中々情報が入らない中で勝手に、音楽で社会が変わり始めたと想像して興奮していた。その頃は、音楽もビジネスだったなんて考えたこともなかった。そういう意味では、この頃が一番感性だけで音楽を楽しんでいた時代だと思う。

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