2012年5月28日月曜日

1553体の核燃料集合体について考えた。En Vogue/Time Goes On今日の朝イチ音楽

東日本大震災発生時、福島第一原子力発電所4号機は、定期検査中だったため原子炉の燃料すべてがプールに移されていた。そして、地震4日後には原子炉建屋で水素爆発が発生し、建屋の天井や壁が破壊され1535体の核燃料集合体が保管されている燃料プールは今も危険な状態が続いている。福島第一原子力発電所には、これ以外に1〜3号機のメルトダウンした核燃料を含めると2000体近くの使用済み及び新燃料が今も存在している。(ちなみに柏崎刈羽原子力発電所にはもっと多くの核燃料集合体が存在しているそうだ)。再び大きな地震が来たら、竜巻が襲ったらと素人にだってその危険性は分かる。東電は、今年から燃料を抜き取る作業を始めると言っているけれど、日本には、その核燃料を処理できる施設が存在しないから、現実的には、より安全と思われる場所に燃料を移すだけのことだ。まったく日本の原子力政策は穴だらけで情けない状況なのだ。(知らされてこなかったとはいえ、原子力発電について無関心だった僕ら国民も含めて、本当に情けない状況だ)
 今、国会では事故調査委員会が事故の調査を行っているけれど(それはそれで重要だ)、もっと根本的に、現在のような原子力行政の体制や政策を推し進めてきた過去の政策決定や計画立案時の調査を進めるべきではと思う。これまでの原子力政策を推し進めてきた政権や行政の責任についてもしっかり追求していくべきだと思う。そうでないと、また金の亡者が同じ事を繰り返していくに違いない。金のためでなく、将来の安全性と本当の国益のために、既存原発の安全性の拡大と核燃料、放射能廃棄物の処理技術研究、新技術に基づいた処理施設の建設。廃炉に向けた具体的なロードマップ等々、優先順位を決めてしっかりと進めないとならないと思う。
 1990年に発表されたアルバム「Born To Sing」からの選曲。今日の東京は、朝から暑いくらい。夕方には雷や雨かもとの予報。色々と考えると不安で憂鬱になるから、好きな音楽を聴いて気分を直して仕事に取りかかろう、

0 件のコメント:

コメントを投稿