日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長が19日、大阪の街頭演説で、震災瓦礫の受け入れについて
「苦しむ岩手県民を見捨てることはできない。いつからこんな勝手な国民が増えたのか。専門家の意見をきいて、(がれき受け入れの)安全はしっかりチェックする」
沿道では「いいぞ」「その通りや」などの歓声と拍手が広がり、橋下氏は「反対を叫ばれている皆さん。大変申し訳ないが、これが善良なる大阪市民の声だ」
と演説したそうだ。
問題への明確な解決策を提示できないで反対する「市民は身勝手」で、行政の施策に賛成する市民は「善良な市民」と言い切ってしまう市長の言動には、違和感を強く覚える。
オヤジは、「震災瓦礫の受け入れ」自体については東北各県及び輸送経費等を考慮した半径300Kmの地域では検討すべきではと思っているし、場合によっては関西でも受け入れを検討すべきだと思っている。でも、首長が賛成派を「善良な市民」。反対派を「身勝手な市民」と決めつけ、対立をあおる姿勢には多いに抵抗があるし、将来が不安になる。