2011年7月29日金曜日

小松左京様。ご冥福をお祈りいたします。

小松左京さんの訃報は
http://mainichi.jp/select/person/news/20110729k0000m040025000c.html

小松左京さんの小説は、高校時代に読みあさった。短編集と長編、どちらも愛読していた。『復活の日』『継ぐのは誰か』『果てしなき流れの果てに」はその中でも愛読書だった。吉祥寺のジャズ喫茶で、ジャズを聴きながら、左京さんや筒井康隆さんのSFを読むっていうのが日曜夜の習慣みたいになっていた。早川書房の日本人作家シリーズは全部読破したと思う。この時期だけは、図書館をよく利用したものだ。
今週は、活字を通じて僕の高校/大学時代という人格形成期に、大きな影響を与えた中村とうようさん、小松左京さんが相次いで亡くなりとても寂しい気分になる。そして自分の歳を実感する。

2011年7月27日水曜日

Simon & Garfunkel / Mrs.Robinson  今日の朝イチ音楽


中学2年生の時に、初めて一人で観にいった映画が「卒業」。補導されないように、なるったけ大人っぽいかっこうして映画館に向かったことを思い出す。初めて校則を破った記念すべき一瞬だった。当時そのサウンドトラックとしてヒットしていたいたのが、この曲と「The Sound OF Silence」「Scaborough Fair」だった。どの曲も、美しいメロディーとハーモニーで、他のロックバンドとは異なった魅力に夢中になった覚えがある。ソロになってからのPoul Simonも、ワールドミュージックを取り入れた素晴らしいアルバムを発表しているけれど、この頃からSimon & Garfunkelには、ロック、ジャズ、フォロクローレ等を取り入れようという姿勢が聴き取れる。なんか「穏健なアメリカの良心」みたいなグループとして聴いていたように思う。今聴いても新鮮、それにしてもうまいギターだな。

FUJI ROCK FESに参加するスタッフが、日曜日から段々いなくなって事務所が寂しくなってきた。今日の午後第三陣が出発。明日、僕が最後のスタッフ陣を乗せて出発。天気だけが心配です。

2011年7月26日火曜日

woodstock soundtrack 今日の朝まで音楽


中学生時代の僕にとって「woodstock」の意味は良くわからなかったけれど、なんか時代が変わっていくという高揚感を感じていた。東京の街は、70年安保に向けた街頭闘争が活発になったいたし、新宿西口『広場』ではフォークゲリラが展開されていた。海外の音楽シーンに影響された、ちょっと背伸びをしていた中学生の僕にとって、街での出来事全体が刺激的で、保守的な思想や体制を、音楽や芸術が壊していくんじゃないか・・・と勝手に想像していた。woodstockの映画を見たとき、ベトナム戦争をしている当事者の国でこんなコンサートを開いてしまうんだ!アメリカって凄い国だなと率直に感心していたことを覚えている。この頃から、「ニュー・ミュージック・マガジン」を買うようになり、ベ平連の集会を遠巻きに見に行くようになり、デモの横を歩いたりもしていた。今の僕に続く左傾化とひねくれのはじまりだ。今思うと、感覚的に反体制の方がかっこよく思えたんだろうな。

久しぶりに朝まで仕事をやる羽目になったので、2枚組CDを聴きながらPCに向かっている。合間合間にブログを書いてあんまり効率的じゃないな・・・.仕事に集中しないとね。

2011年7月25日月曜日

Diana Ross and Supremes / Love Child 今日の朝イチ音楽


1968年に発表されたこの曲は、日本でもヒットしてラジオの音楽番組で良く聴いていた。当時は、ベトナム戦争に対する反戦運動や学生運動、公民権運動が盛り上がっていた頃で、ヒットチャート上位曲にもメッセージ性のある曲が入っていた。ラジオ番組のパーソナリティのコメントや『ミュージックライフ』の記事ですら、曲の背景として当時の社会情勢を語り、アメリカに於ける人種差別や、反戦志向の強いヒッピー文化について語っていた。Diana Ross and Supremesみたいな、アメリカのトップアイドルだってメッセージソングを歌うんだ!と深く感動していた事を思い出す。

小学生時代、バイオリン小僧だった僕は、ラジオで多様な大衆音楽に触れてからクラシックとは違う、ギター一本で歌うフォークや、ジャンプするようなリズムとシャウトが快感なソウルやロック、そしてジャズとなんでも聴き始めた。そして、
アメリカで「ウッドストック」が開催されたことを知る。中々情報が入らない中で勝手に、音楽で社会が変わり始めたと想像して興奮していた。その頃は、音楽もビジネスだったなんて考えたこともなかった。そういう意味では、この頃が一番感性だけで音楽を楽しんでいた時代だと思う。

2011年7月24日日曜日

Amy Winehouse さん亡くなる。ご冥福をお祈りします。


23日、27歳の若さでAmy Winehouseさんが亡くなったとの訃報。セルビアでのツアーの初日が散々で、依存症治療のためにこの夏の全スケジュールがキャンセルになったというニュースを聞いて、復活を祈っていた矢先だったので驚いた。なんかJanis Joplinと重なる感じがする。Janisの有名な言葉「2万5千人のお客さんと愛を交わした後、私はひとりホテルに帰るのよ・・・」
ドラッグか酒に逃げ込むしかなかったんだろうな。素晴らしい才能と同時代に生きたことに感謝しながら、彼女の冥福を祈りたいと思う。合掌。

2011年7月23日土曜日

Bob Dylan / Like A Rolling Stone 今日の朝イチ音楽


どうして中村とうようさんは79歳にして自殺を選んだんだろう。昨夜からずっとそのことを考えている。
かつて、中村さんが編集長していたNMM社が1979年2月増刊号として発行した「死者のカタログ」を思い出す。50年代、60年代、70年代のミュージシャンの死因を通じて、時代時代に於けるミュージックビジネスの変遷や状況を浮き彫りにする内容だった。その視点から見たとき、とうようさんの自殺にも、ご本人のごく私的理由とは別に何かあるのでとはと思えてならないから。
3月11日以降、色々と考えすぎているかもしれないけど・・・「ぴあ」の廃刊、アナログTV放送の終了や尊敬してきた諸先輩の訃報が続くから、自分が大事にしてきた価値観にちょっと不安を抱いてしまった。いつの間にか古い価値観に縛られた人間になっているんじゃないか・・・


しばらくの間、色々と模索していた時に出会い、衝撃を受け、今に続く僕の価値観を創り上げてくれた音楽を、再び聴き直してみたいと思う。その第一弾としてBob Dylanを聴く。

Bob Dylanとは、ラジオの深夜放送で出会った。すでにエレキギターを持っていた1968年頃だと思う。正直、中学生の頃は凄さがわからなくて、高校生になって時代を遡るようにして彼のアルバムを聴き、日本のフォークシンガーによる訳詞や詩集を読んだ。Dylanが発信するメッセージから僕は、自分の思いを自分の言葉で表すこと、自分の表現したい事は、自分のスタイルで表すことを「生き方」として学んだ。

2011年7月22日金曜日

中村とうよう様 ありがとうございました。

中村とうようさんが亡くなった。
僕の音楽観や考え方に多大な影響を与えたニューミュージックマガジンの創始者であり、編集長だった中村とうようさん。高校時代から、とうようさんの文章に共感したり反発したりしながら、どれほど多くの音楽を知り、聴いてきただろう。そして音楽を仕事にしてからは、どれほど励まされたり勇気づけられてきただろう。

今日、訃報を目にして、改めて中村とうようさんから受けた影響の大きさを感じた。心よりご冥福をお祈りすると共に、感謝の気持ちを表さずにはいられない。とうようさん、ありがとうございました。安らかにお眠りください。

2011年7月21日木曜日

Madonna / Isaac 今日の朝イチ音楽


2年前、入院していた時に娘がお見舞いに持ってきてくれたDVD&CDから、今日の朝イチ音楽を選曲。病院のベットの上で、コンサートという枠を超えた圧倒的なパフォーマンスに見とれていたことを思い出す。Madonnaのライブアレンジは、どのアルバムでも原曲よりエッジが効いていて感心してしまう。かつてのヒット曲も決して懐メロになっていないのが凄いと思うし、それでいてファンの期待を裏切らないツボを押さえている。

今日から、新しい企画書書きに取り組む。またしばらく、PCの前に座り続ける日が続きそうだ。頑張ろうっと

2011年7月20日水曜日

Herbie Hancock Feat.Pink & John Legend / Don't Give Up 今日の朝イチ音楽


今日の朝イチ音楽は、Herbie Hancockのimagine projectからの選曲。
今日も台風の影響でパッとしない天気だし、なんか気分も乗らない。こんな時は音楽の力を借りて勢いをつけないとね。

 忙中閑あり。午後になって、台風で新幹線がとまるかもしれないとのことで、打ち合わせがキャンセルになった。キャンセルになったとたん薄日が差してきているけど、西日本方面はまだ大変なのかも。

 原田芳雄さんが昨日亡くなった。27〜28年前、弊社のスタジオでバンドリハーサルを繰り返されていたことを思い出す。小生の母校の学園祭にも出演していただいたり、若手バンドと一緒になって酒盛りしたことを思い出す。合掌。

2011年7月19日火曜日

Youssou N'Dour feat.Neneh Cherry / 7 Seconds 今日の朝イチ音楽


台風6号が近づいているからか時折強い雨が降っている。近くのコンビニ行くとき、出た時は雨が降っていなかったのに、戻りは結構強い雨になってしまいだいぶ濡れてしまった。ちょっと涼しいけど、かなりの湿気。不快指数は高めですね。久しぶりに午前中から事務所でお仕事。今日の朝イチ音楽は、セネガルのスーパースターYoussou N'DourとNeneh Cherryのデュエット作品を選曲。この曲、アフリカらしさは薄いけどクールで大好きな曲。Youssou N'Dourは、1986年神宮球場で開催された「JAPAN AID」で仕事をして以来のファン(彼の初来日コンサート)。何故か彼とは縁があって、1991年にはWOMAD YOKOHAMAやスペインセビリア万博のステージ、そしてウエンブリースタジアムで開催されたネルソンマンデーラ開放記念コンサートでも一緒になった。何処の国で見てもアフリカンらしいワクワクするようなステージを行っていた。そして必ずアフリカが抱えている問題についてのメッセージを伝えていた。本当に尊敬すべきアーティストです。

さて、面倒くさいけどツアー中に溜まった領収書の精算に取り組みますか。

2011年7月18日月曜日

R.Kelly / I Believe I can fly 今日の朝イチ音楽


なでしこJAPAN優勝おめでとう!僕が生きている間に日本がW杯で優勝するなんて思っても見なかった。決勝に進んだだけでも驚きなのに優勝するなんて!ほんとうに素晴らしい集中力とチームワークでした。最後まで自分たちの力を信じて闘った日本代表に心から拍手!心から感謝です!夢と希望と元気をもらいました。

2011年7月16日土曜日

Babyface / Change The World 昼イチ音楽


昨夜大阪を出発をして、夜走りで朝東京到着。一眠りしてから機材の返却へ。
想像通り大変な現場で、大阪滞在中の8日間はブログの更新が出来なかった。ホテルと会場の往復で、大阪の街中を歩き回ることも出来なかったし、大阪らしい食べ物を楽しむことが出来なかった。ちょっと残念。

朝は寝ていたので、今日は昼イチ音楽。大好きな作曲家でプロデューサーのBabyfaceを選曲。ボーカリストとしては、物足りないけど、いい曲書く人です。

さて、夏の日差しがきついけど、機材の返却に行きますか。最近の仕事は予算が厳しいから、自分で出来ることは出来る限り自分でやって、経費節減しないと・・・。

2011年7月7日木曜日

Creedence Clearwater Revival / Susie Q 今日の朝イチ音楽

明日から、8日間大阪でお仕事。午後からは、そのための備品や機材の積み込みやなんだかんで忙しくなる。
PC持って行くけど、このブログも多分8日間お休みだな。
何せ、毎日9時入りの22:00終わりの展示会とコンサートが合体したイベントだから。
アーティストが中国人だし、言葉の問題でコミュニケーションにも気を遣うだろうし、ホテルに戻ったら他の仕事の準備もあるし、つかれてきってブログを書く時間も根性もないと思う。やっぱり歳には勝てないよね。



忙しくなる前に、なつかしのCreedence Clearwater Revivalの Susie Qで勢いをつける。中学、高校時代にラジオの深夜放送を聴いていた頃を思い出す。
60年代後半から70年代初頭までは、ラジオの深夜放送が新曲情報の情報源だったな。糸居五郎さん、福田一郎さん、八木誠さんの番組は特に洋楽中心だったから、一生懸命聴いていた。

ベスト盤のジャケットは、当時のヒッピー文化を表現しているけれど、ヒットしている曲の殆どがブルージーなサザンロック
かカントリー系という感じ。
オリジナルメンバーのジョン・フォガティーは昨年、FUJI ROCKに出演している。僕はみることが出来なかったけど、会場は大盛り上がりだったとか・・・。CCR解散後、著作権の関係で、ジョンのソロではCCRの曲が演奏できない時期があったけれど、訴訟が終わって今は大丈夫。やっぱりCCR.の曲はジョンがボーカルだよね。

2011年7月6日水曜日

Coldplay / Clocks 昼イチ音楽


朝からゴタゴタしていて、3時を過ぎてやっとデスクに。
暑い日が続いているからか、来週からはじまるイベントの進行具合がイマイチ心配だからか、ちょっといらだっている。そんな訳で、なんか冷静にさせてくれるColdplayを今日は選曲。今年のFuji Rockにも出演する、彼らのアルバムを聴いて気分をリセット。

それにしても日本の政治は、こんな大事なときに機能不全に陥っていて嫌になってしまう。揚げ足取りのマスコミの報道にもあきれるし、与野党それぞれの対応にもあきれてしまう。
閉塞状況の中で考えるのが嫌になると、大衆迎合的な『ヒーロー』の登場を求める傾向が強くなる。特に変化を求めたアクションがうまくいかなかった時にその傾向が強くなりがちだ。なんか嫌な政治状況・・・復興をうたいながら、責任逃れをして、自分たちの利権を確保しようとする輩が、出てきそうな気がする。

2011年7月4日月曜日

Sergio Mendes/ Mas Que Nada   今日の朝イチ音楽


今日は、朝から暑い!こんな暑い日は節電のために仕事しなければいいんだけどね・・・
こんな日は暑気払いを兼ねて、ブラジリアンの名曲でスタート。
Sergio Mendes は、Sergio Mendes 66のリーダーとして有名なミュージシャンですが、BEPと組んだこのアルバムでも、若々しいピアノを聴かせてくれています。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というけれど、原発問題は忘れる事は出来ない。今も汚染水は地下水を通じて海に流れ込んでいるみたいだし、100Km以上離れたところでもホットスポットが続々と見つかっている。そう簡単に元に戻ることは出来ないのだから、根本的に考え方を改める必要が有るのでないかと思う。せめて若い人達や子ども達の20年後の安全を優先する施策が必要なんじゃないか。平均寿命が80歳を超えていることも大事かもしれないけど、これからの人達のことをもっと真剣に考えないと、手遅れになる気がする。

2011年7月2日土曜日

Aretha Franklin / A Natural Woman  昼イチ音楽


今日は、久しぶりにディープなサザンソウルで仕事をスタート。
彼女は、だれの曲を歌っても『アレサのソウルナンバー」にしてしまう。ちなみに、この曲の作曲者はキャロル・キング。
何故か僕の持っている彼女のアルバムは、ベスト盤かライブ盤。僕がLPコレクターだった学生時代には、すでに大物だったからかなオリジナルアルバムには手を出さなかったのかもしれない。
怖いモノなんてなさそうな彼女も、飛行機だけはダメだそうで、アメリカツアーもバスで移動していて、もちろん日本公演は一度も行っていない。(飛行機恐怖症になったのは、オーティス・レディングの飛行機事故がキッカケとのコト)

今日と明日で、後回しにしていた雑用を片付けなければ・・・もう7月なんだもんね。
アレサ姐さんに活を入れて貰って、頑張りましょう。