2011年7月23日土曜日

Bob Dylan / Like A Rolling Stone 今日の朝イチ音楽


どうして中村とうようさんは79歳にして自殺を選んだんだろう。昨夜からずっとそのことを考えている。
かつて、中村さんが編集長していたNMM社が1979年2月増刊号として発行した「死者のカタログ」を思い出す。50年代、60年代、70年代のミュージシャンの死因を通じて、時代時代に於けるミュージックビジネスの変遷や状況を浮き彫りにする内容だった。その視点から見たとき、とうようさんの自殺にも、ご本人のごく私的理由とは別に何かあるのでとはと思えてならないから。
3月11日以降、色々と考えすぎているかもしれないけど・・・「ぴあ」の廃刊、アナログTV放送の終了や尊敬してきた諸先輩の訃報が続くから、自分が大事にしてきた価値観にちょっと不安を抱いてしまった。いつの間にか古い価値観に縛られた人間になっているんじゃないか・・・


しばらくの間、色々と模索していた時に出会い、衝撃を受け、今に続く僕の価値観を創り上げてくれた音楽を、再び聴き直してみたいと思う。その第一弾としてBob Dylanを聴く。

Bob Dylanとは、ラジオの深夜放送で出会った。すでにエレキギターを持っていた1968年頃だと思う。正直、中学生の頃は凄さがわからなくて、高校生になって時代を遡るようにして彼のアルバムを聴き、日本のフォークシンガーによる訳詞や詩集を読んだ。Dylanが発信するメッセージから僕は、自分の思いを自分の言葉で表すこと、自分の表現したい事は、自分のスタイルで表すことを「生き方」として学んだ。

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