2011年5月22日日曜日

眠れる「フィリピン原発」を観光名所へ?否 反原発のシンボルへ

■www.arkibongbayan.orgより転載(フィリピン バターン原子力発電所)


■2011年5月13日 毎日新聞からの引用
ツアーでは、一度も稼働しないまま、新品のまま残っている原子炉内やタービン施設、制御室などを約1時間かけて見学してもらう計画。観光省は、「東京電力福島第1原発で何が起きたのか、理解してもらうこともできる」と話している。
【マニラ矢野純一】フィリピン観光省は、同国で約四半世紀にわたって稼働しないまま休眠中のルソン島中部にあるバターン原子力発電所を「観光名所」にする。同省はすでに同原発を管理する国営フィリピン電力公社とも協議中で、今月中にも観光ツアーを始めたい考えだ。
同原発はマニラから車で約3時間の海岸沿いに建つ。加圧水型軽水炉で出力は62万キロワットを計画していた。マルコス政権下の76年に建設に着工、23億ドルを投じて84年に完成した。
しかし、同政権を倒したアキノ政権が86年、「地震対策など安全性に疑問がある」として核燃料を注入しないまま廃止を決定。フィリピン国内の電力需要の急増と、温室効果ガス削減の機運から一時、再稼働を模索する動きも出ていた。
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フィリピンバターン原子力発電所は、マルコス独裁政権下で建設されながら、数々の弾圧にも屈しない粘り強い民衆の反対運動により『休眠状況』に置かれているフィリピン唯一の「原子力発電所」。稼働している原発では不可能な制御室の見学等も検討されているようで、原発を考える上では有効なツアーになるかもしれない。僕も関係しているNPOでも、スラム住民との交流会や植樹ツアーに加えて、『眠れる原子力発電所ツアー』を検討したいと考えている。どこまでフィリピン政府観光省が協力してくれるか協議したいと思う。政府の干渉のないところで、地域で原発反対運動の中心を担っている市民団体との話し合いの場を持てるか?等、行政や経済界の視察とは違った切り口でツアー参加が可能か探ってみようと思う。

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